東洋経済ONLINE で「学校教師たちの"SOS"を受け止めろ!」という記事を読んだ。
労働時間が長い
OECD(経済協力開発機構)が2013年に実施した国際教員指導環境調査(通称「TALIS」)によると、日本の教師は1週間で53.9時間働いている。他の国はどうかというと:(ibid.)
参加国平均は同38.3時間。たとえば韓国は同37時間、スウェーデン42.4時間と、日本の教師の労働時間は突出して長い。「突出して長い」とある。TALIS日本版報告書「2013年調査結果の要約」(pdf)を見て分かるように、最長である。(ibid.)
なにに時間をかけているのか?
参加国平均と照らし合わせる。次の項目が目立つ:
- 課外活動の指導 (例: 放課後のスポーツ活動や文化活動) :
日本7.7時間 v.s. 参加国平均2.1時間 - 一般的事務業務 (教員として行う連絡事務、書類作成その他の事務業務を含む) :
日本5.5時間 v.s. 参加国平均 2.9時間 - 学校運営業務への参画:
日本3.0時間 v.s. 参加国平均1.6時間
(「報告書」より、一部改)
このままで大丈夫か?
大阪大学大学院の小野田正利教授は「ここ20年間、学校に『できないこと』『不可能なこと』まで押しつけてきた。学校の守備範囲を確定しないと学校はもたない」と警告する。一度立ち止まって、「教育改革病」を考え直さないと、肝心の教育の支え手である教師が燃え尽きてしまう。(「学校教師たちの"SOS"を受け止めろ!」)
リンク
- 「学校教師たちの"SOS"を受け止めろ!」(p.1, p.2)
- OECD国際教員指導環境調査(TALIS)(国立教育政策研究所)
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